従来から用いられている耐震構造は、柱・梁などの躯体そのものを太くしたり、強くしたりして文字通り地震に耐える構造です。しかし、頑強な躯体は地震の揺れをそのまま受けとめてしまうため、上層階に上がるほど激しく揺れ、建物は大丈夫でも室内の家具などは倒れ、人命を脅かす事故にもつながりかねません。免震構造は、建物と地盤を免震装置で絶縁することで地震の揺れを建物に伝わりにくくするため、家具の転倒や破損等の2次災害を最小限にとどめることが可能となります。
免震装置には、「ゴム」と「鋼板」を交互に積層し、垂直方向には硬く、水平方向には柔らかい性質を持った積層ゴムを採用。安定した復元力特性を発揮する天然ゴム系積層ゴム12台と、減衰性の高いゴムを使用し、ゴム材料自体でばね機能と減衰機能を発揮する高減衰ゴム系積層ゴム20台をバランスよく配置し、建物の重量を支えながら、横方向には柔軟に動き、建物に伝わる地震のエネルギーを大きく低減させます。
建物の揺れに合わせてシリンダー内のオイルが流れる際に生じる流体抵抗力を減衰力として利用したもので、小さな揺れから大きな揺れまで効果的に地震エネルギーを吸収し、振動を抑える働きを持っています。

「ヴィークタワー南堀江」は、地上32階建て、高さ約118m。この超高層建築物を支えるためには、強固な地盤と堅固な基礎構造が重要となってきます。ボーリング等による綿密な地盤調査を行った結果、地下約47〜64mに支持地盤を確認しています。その堅固な支持地盤に、(財)日本建築センターの評価を受けた場所打ちコンクリート拡底杭を配置し、建物基礎と支持地盤を一体化させ、堅固な基礎構造を実現しています。













